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Online edition:ISSN 2758-089X

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新生児期骨格筋の発達に関する研究―脱神経の筋肉線維増加におよぼす影響―

新生児期脱神経筋を用いて電顕的形態分類,形態計測学的観察を行い,新生児期骨格筋の発達過程における脱神経の筋線維数の増加におよほす影響について検討した.形態的に,脱神経筋では多くの筋線維において直径の増加がみられず,日を経るに従って空胞変性, pseudomyelin figureを呈する変性物を含む筋線維が増加したが,一部の筋線維においては肥大がみられた.筋線維の数的増加に関しては,脱神経筋においてはコントロール筋でみられた生後5日間における増加が存在しなかった.脱神経によってマウス骨格筋に通常みられる生直後の筋線維増加は抑制され,また,生直後の筋線維増加の源とされる単一の基底膜内に複数の筋線維を有した集合線維から,個々の筋線維が分離する過程が,障害されたものと考えられた.電顕的形態分類においては,脱神経筋では筋衛星細胞を含む筋線維がコントロール筋に比し少なく,衛星細胞の形成についても末梢神経線維の関与が示唆された.(昭和62年9月21日採用)
著者名
東 靖人
14
1
90-99
DOI
10.11482/KMJ-J14(1)90

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