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Online edition:ISSN 2758-089X

当教室における上咽頭癌症例の検討

川崎医科大学附属病院開院後当科で治療をした上咽頭癌17症例について考察した.1)年齢は男性40歳代,50歳代に集中し,女性は各年代に平均的にみられた.男女差は2.4倍で男性が多かった.2)初発症状は頸部腫瘤が最も多かった.3)当科への受診経路として他院耳鼻科,他科からのものが多かった.4)病理組織は未分化癌が最も多かった. 5) Stage分類ではStage IV 症例が最も多かった. 6) EBV特異抗体をみるとEBV感染が引き金になっていることが推測された.7)治療は化学療法ではその副作用に注意を払うべきであり, 5FU等の緩やかな化学療法の併用が効果的であると推測する.(昭和62年9月8日採用)
著者名
佐藤 幸弘,他
14
1
100-104
DOI
10.11482/KMJ-J14(1)100

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