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Online edition:ISSN 2758-089X

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多彩な自己免疫疾患を合併した肝癌の1例

患者は60歳男性で,昭和58年3月に口腔内と腹部,下肢に水疱及び糜爛が生じ生検にて尋常性天疱瘡と診断された.同年6月に肝機能異常を指摘され腹部超音波, CT,血管造影検査にて肝細胞癌と診断された.更に同年10月には眼瞼下垂や上肢挙上困難が出現し,テンシロンテスト陽性,抗アセチルコリン受容体抗体陽性,誘発筋電図等にて重症筋無力症と診断された.また経過中,甲状腺機能低下症も合併しシェーグレン症候群も疑われた症例を経験した.これらの疾患に共通の病因を想定するのは困難であるが細胞性免疫の異常を認めており,何らかの自己免疫的素因を共通の基盤として多彩な病態が併発したものと考えられた.(昭和62年7月9日採用)
著者名
大元 謙治,他
14
1
122-129
DOI
10.11482/KMJ-J14(1)122

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