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Online edition:ISSN 2758-089X

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教室における胃癌症例の解析(1)―年度別変化を中心に―

胃癌は,本邦ではいまなお悪性新生物の第1位を占める疾患である.1973年12月開院以来1985年12月までの12年間に当科に入院した胃癌症例のうちprimarycaseのみ909例を対象に疫学的検討を行った.開院当初は症例数も少なくまた,進行した症例が多かったが,年を追うごとに症例数も増加し,比較的早い時期の症例が増加している.地域分布では,初期には倉敷市周辺及び県北の一部地域を中心としていたが,最近では岡山市周辺地域及びその他の地域も増加している.年齢分布は,平均年齢58.8歳で,60~69歳が全体の30.6%を占めていた.80歳以上の手術症例も年ごとに増加している.女性の胃癌は比較的若年者に多く認められた.男女比は1.9:1と全国集計よりやや男性に多い傾向にあった.各年齢層の進行度では若年者に進行した症例が多い傾向にあった.最近3年間は早期胃癌症例が増加し,全体の30%を超えるようになった.(昭和62年9月30日採用)
著者名
長野 秀樹,他
14
2
189-193
DOI
10.11482/KMJ-J14(2)189

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