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Online edition:ISSN 2758-089X

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ラット脳内D2, 5-HT2受容体に及ぼすベラパミル慢性投与の影響 -リチウムとの比較-

近年ベラパミルの臨床的な抗躁効果が注目されている.その作用機序を知るためベラパミルのラット脳内モノアミンレセプター( Dopamine2, 5-HT2)に及ぼす慢性投与の影響を,ラジオレセプターアッセイを用いて観察した.そしてリチウムや両者の併用による影響と比較検討した.ベラパミルの3週間の経口投与によって5-HT2受容体の最大結合数が増加していた.リチウムや両者の併用はDopamine2, 5-HT2受容体のどちらにも影響しなかった.また併用によってリチウムの血中濃度が上昇していた.ベラパミルとリチウムは生理学的な共通点があり,臨床的な抗躁効果の性質も似ているが,受容体に与える効果は異なっていた.ベラパミルの抗躁効果はリチウムとは別の機序で5-HT2受容体に関連していると推測された.また両者の併用はリチウムの血中濃度に十分注意する必要があると思われた.(昭和63年1月6日採用)
著者名
馬場 信二
14
2
207-215
DOI
10.11482/KMJ-J14(2)207

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