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薬剤性食道潰瘍6例の検討

過去13年間に当院内視鏡センターで明らかに潰瘍,びらんのみを形成し薬剤性(主に抗生剤)と判断できた計6例の食道潰瘍につきその臨床像,内視鏡所見を検討した.男女比は2対4,平均年齢は36.5歳.原因薬剤は抗生剤5例(ドキシサイクリン3例,バカンピシリン2例),排卵促進剤1例,症状は急性の胸骨後部痛または胸やけ.食道潰瘍発生部位は抗生剤によるものはすべて中部食道と一部下部食道,排卵促進剤の例は食道下端であった.数は多発が4例,単発が2例,食道X線検査は4例に行われたが確実にニッシェを指摘できたのは1例のみだった.明らかに抗生剤によるものは中部食道に潰瘍・びらんが発生し内視鏡的診断が有用だった.できるだけ投与薬剤の確定と早期の内視鏡検査が必要であると考えられた.(昭和62年10月17日採用)
著者名
内田 純一,他
14
2
262-266
DOI
10.11482/KMJ-J14(2)262

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