1981年より1986年の6年間に21例のMallory-Weiss症候群を経験した.性別では男性は20例で,女性は1例であった.年齢は平均47歳で,15歳から73歳に及んでいた.9例ではアルコールが原因であった.内視鐃検査では,裂創は11例(52%)が胃限局型,3例が食道限局型,4例が食道胃併存型であった.また,壁在性では,小彎に存在するものが多かった(55%).裂創の数は,1条が12例,2条が7例,3条が1例であった.裂創の長さは30 mm までで,平均11.1 mmであった.輸血は5例で施行されたが,手術を必要とした例はなかった.(昭和62年11月6日採用)
著者名
星加 和徳,他
巻
14
号
2
頁
272-276
DOI
10.11482/KMJ-J14(2)272
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