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Online edition:ISSN 2758-089X

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医療従事者におけるHBウィルス感染の実態

医療従事者におけるHBV感染の実態を明らかにするため,著者らは,川崎医大附属病院医療従事者を対象に昭和57年4月より,62年3月までの5年間の事故内容の検討を行った.5年間の発生件数は131件で医師(40.5%)と看護婦(49.6%)で90.1%を占めていた.原因として注射針刺傷(60.3%),傷口への血液付着(16.8%)および手術中の刺傷(14.5%)が主なものであった.事故によると思われる急性肝炎の発生は5例みられ,うち3例はHBIGの投与にもかかわらず発生した.これらの結果は感染事故時, HBIGによる受動免疫のみならずHBワクチンによる能動免疫の併用が肝炎の発症の予防に有用であることを示唆している.またhigh risk 病棟に勤務する医師や看護婦に対するHBワクチンの接種が可及的早く施行されるべきであると考えられる.(昭和62年10月21日採用)
著者名
山本 晋一郎,他
14
2
286-290
DOI
10.11482/KMJ-J14(2)286

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