再発直腸癌の疼痛に対する持続動注と温熱療法の併用療法 再発直腸癌の骨盤部疼痛に対し,抗癌剤持続動注療法と温熱療法の併用療法を行った.方法は以下のごとくである.経皮的にリサーバーを植え込み,内腸骨動脈にANTHRONP-U CATHETERを留置する.そして,持続動注を14日間施行し,同時に温熱療法を3回併用する.抗癌剤は5-Fluorouracil(5FU)を使用し,量は体重kg当たり10 mg,1日量500 mg, 総量7gとした.副作用は貧血と局所の皮膚炎症状を認めた.温熱療法と抗癌剤の持続動注の併用療法は再発直腸癌の疼痛に対する治療として安全かつ優れた方法と考えられる.(昭和63年1月19日採用)