h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

内視鏡的ポリペクトミーにより診断した胃Inflammatory Fibroid Polyp の3例

内視鏡的ポリペクトミーで診断された胃inflammatory fibroid polyp の3例を報告した.症例1は60歳,男性,症例2は57歳,女性,症例3は36歳,男性であった.胃X線検査,内視鏡検査ではすべて胃ポリープと診断された.いずれも前庭部に発生し,症例1,3は無茎性,症例2は亜有茎性であった.摘出標本はそれぞれ,8×8×9mm大,13×9×9 mm大,10×10×5mm大であった.組織学的に症例1は主に粘膜下層に,症例2は粘膜深層から一部粘膜下層に,そして症例3は粘膜深層に好酸球,リンパ球の浸潤を伴う線維性結合組織の腫瘤を認めた.症例1は特に疎な間質(粘液腫様)を有し限局性であったが,他の2例は周辺組織との境界が非常に不鮮明であった.我々の症例と文献的考察から胃のinflammatory fibroid polyp は粘膜層から発生し,粘膜筋板を疎開させて粘膜下層へ広がり,比較的小さなポリープでも粘膜性病変と粘膜下病変の両者の特徴を有すると考えた.(昭和63年5月7日採用)
著者名
内田 純一,他
14
3
498-506
DOI
10.11482/KMJ-J14(3)498

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