皮膚結節を伴った急性単球性白血病の2例 皮膚腫瘤を初発症状とした急性単球性白血病の2例を報告した.症例1 (58歳,男)では,顔,体幹,上肢に,症例2 (79歳,男)では,全身に,無痛性の毋指頭大までの浸潤を伴う紅色結節が多数認められた.2例ともに皮膚結節の生検組織に,真皮全層から皮下脂肪組織におよぶ稠密な単球様腫瘍細胞の浸潤増殖が認められた. FAB分類では,2例ともにM5-b (単球性,分化型)であった.したがって本病の発見に,皮膚結節が重要な手掛かりとなることを報告した.(昭和63年6月20日採用)