腱鞘巨細胞腫の2例 腱鞘巨細胞腫の2例を報告した.症例1は37歳男性で,左足第1趾外側のクルミ大,暗紫紅色調を呈した弾性硬の腫瘤.症例2は71歳女性で,過去に2回切除術を受けたが再発.左手第3指DIP関節周囲に数個に分葉化し,連続性のある腫瘤あり.2例とも腫瘤は,小型の組織球様細胞で構成され破骨細胞様巨細胞,ヘモジデリンや脂質を貪食した細胞も認められた.(昭和63年6月29日採用)