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Online edition:ISSN 2758-089X

虚 血 性 大 腸 炎 -10症例の検討-

川崎医科大学附属病院開設以来12年10ヵ月間に経験した虚血性大腸炎について集計した.1)内視鏡検査あるいは注腸造影にて経過を追うことのできた例は10例あり,平均53歳で男性5例,女性5例であった.2)病変部位は,S状結腸,下行結腸に多く,注腸造影では拇指圧痕,小嚢形成が,内視鏡では縦走潰瘍が特徴的であった.3)診断のための検査は全例7日以内に施行され9例で診断可能であった.治癒までの期間は,平均29.9日であった.
著者名
星加 和徳,他
13
3
223-228
DOI
10.11482/KMJ-J13(3)223

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