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Online edition:ISSN 2758-089X

超音波ガイド下肝嚢胞内エタノール注入療法の2例

肝嚢胞2例に対して純無水エタノール(99.5%以上)注入療法を行った.方法は以下のごとくである.超音波ガイド下に嚢胞を穿刺し,J型ガイドワイヤーを用いてカテーテルを留置する.そして嚢胞内容を吸引した後,造影剤を注入して嚢胞造影を行う.その造影剤を排液し,純エタノールを注入して10~15分後にエタノールも完全に排液する.本法で重篤な合併症は発生しなかった.われわれは現在のところ,肝嚢胞の治療として純エタノール注入は有効かつ副作用の少ない優れた方法と考えている.
著者名
日野 一成,他
13
3
229-233
DOI
10.11482/KMJ-J13(3)229

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