肝動脈塞栓術50例の検討 当科においては, 1982年1月から1985年11月までに,血管造影を176回施行した。この内,肝動脈塞栓術(TAE)を,肝癌50例に対して施行し,その累積生存率は,1年で 44%, 2年で42%と,著明な延命効果を認めた. TAE施行肝癌例の予後と有意に関係がある要因は, Child分類, GOT/GPT比, GOT, LDH, ICG, Alb, Bil (T), CRP, AFP, ChE,被膜形成の有無,癌占拠率,門脈腫瘍塞栓であった.