昭和60 (1985)年度の川崎医科大学における染色体検査 本年度は85例の染色体検査を行った.その結果,異常染色体を示した症例は15例(全体の17.6%)であった.この15例の中で,8例は先天的染色体異常であった.その内訳は,クラインフェルター症候群3例,その他の性染色体異常を示したものが4例,ダウン症候群が1例であった.また,その他の7例は血液系悪性疾患によるもので,細胞の悪性化に伴う後天的染色体異常を示した.