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Online edition:ISSN 2758-089X

Single Photon Absorptiometry の臨床応用:乳癌術後患者の橈骨骨塩量の測定

術後早期から術側の肩関節の機能訓練が開始された術後乳癌患者107例(右側乳癌55例,左側乳癌51例,両側乳癌1例)について,左橈骨の骨塩量(骨塩量を骨幅で除したindex(g/cm2)として表現)をsingle photon absorptiometry (線源として125Iにより測定した. 骨塩量は健常者で観察されるのと同様に加齢とともに低下し,特に50歳以降でその低下は著明であった.健常者と術後乳癌患者の間には,左橈骨の骨塩量に関して有意の差を認めなかった. さらに.術側の如何にかかわらず,骨塩量に差はなく,また術後の経過期間の長短にも無関係であった. 以上のように,乳癌術後患者では術側の左橈骨の骨塩量の低下は観察されず,術側上肢のdisuse osteoatrophy の存在は否定的であった.
著者名
友光 達志,他
12
2
173-178
DOI
10.11482/KMJ-J12(2)173

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