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Online edition:ISSN 2758-089X

腹腔内出血をおこした肝外発育型肝細胞癌の1剖検例

肝外発育型肝細胞癌は比較的まれな疾患とされているが,著者らは,剖検で確認した1例を経験したので,その臨床病理学的な特徴を中心に報告した.症例は74歳の男性で,食欲不振および肝機能障害があり,肝精査目的で入院した. AFPは28 ng/ml であったが,肝シンチグラムおよびCTで肝細胞癌と診断した.経過中腹腔内出血をおこし死亡した.剖検で,肝左葉下面から突出するEdmondson II 型の肝細胞癌が存在した.肝外発育型肝細胞癌は早期治療により良好な予後が期待できるため,その早期診断の重要性について考察を加えた.
著者名
朝倉 康景,他
12
2
179-184
DOI
10.11482/KMJ-J12(2)179

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