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総合病院における精神科コンサルテーション・ワーク

川崎医大附属川崎病院に精神科が開設された初年度における一般科からの紹介患者について,コンサルテーション・リエゾン精神医学の立場から検討を加え,考察を行った.結果:(1)紹介理由は,精神疾患と一般科で診断されたものが最も多く,次いで身体疾患の認められない身体症状をもつ例であった. (2)紹介患者の精神科診断は,神経症,うつ病,精神分裂病の順に多く,急性器質脳症候群は他病院の報告に比べると極めて少数であった.(3)神経症,うつ病患者について,一般科医師の症状のとらえ方をみると神経症では身体症状とその器質的病変の不一致を問題にする例が圧倒的に多く,うつ病では身体症状を問題とした例は極めて少なく,精神症状を問題とした例が圧倒的多数であった.これは,一般科医師にとって不安は身体症状からとらえる傾向が強く,うつ状態はその精神状態像でとらえる傾向が強いことを示していた.(4)リエゾンサービスを必要としたものでは,人間関係の問題点の所在はほとんどが医師患者関係に認められ,調整を必要とするものであった.
著者名
宮畸 邦彦,他
12
3
257-263
DOI
10.11482/KMJ-J12(3)257

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