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Online edition:ISSN 2758-089X

生後8時間目に発症した先天性肥厚性幽門狭窄症の一例

生後8時間目に嘔吐で発症し,腹部腫瘤は触れず,腹部単純立位X線で幽門狭窄が考えられた女児である.放射線被曝を避けるために従来行われていた上部消化管造影を行わず,腹部超音波診断法により右上腹部に2層のhyperechoicな層と2層のhypoechoicな層による同心円状の標的像が得られた.これにより先天性肥厚性幽門狭窄症と診断し,手術を行って治癒せしめた珍しい症例を報告した.さらに先天性肥厚性幽門狭窄症の幽門部腫瘤の超音波診断像について我々の考察を加えた.
著者名
梶野 大典,他
12
3
274-278
DOI
10.11482/KMJ-J12(3)274

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