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Online edition:ISSN 2758-089X

人間ドックにおける大腸癌検診

最近,日本における大腸癌の死亡率は増加しており,大腸癌を早期発見するために,検診の必要性が提唱されている. 我々は,ヘモカルトスライドによる大腸癌検診を人間ドックで行った.1年間に539名が検査を受けた.潜血反応陽性者は53名(9.8%)であり,発見疾患は癌2例(早期癌1例),ポリープ6例,憩室2例,直腸炎1例であった.しかし,癌1例とポリープ2例はヘモカルトスライドは陰性であった.その癌は,直腸指診にて発見されており,この検査法の有効性が示された. S状結腸ファイバーを,人間ドックの集検に使用することは可能であり,今後,大腸癌の発見にはS状結腸ファイバーと便潜血反応検査を併用することが必要であろう.
著者名
草加 勝康, 他
11
3
393-398
DOI
10.11482/KMJ-J11(3)393

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