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各種皮膚疾患におけるT細胞サブセットおよびランゲルハンス細胞の免疫組織化学的解析

発症要因として免疫学的因子の関与が考えられる疾患を主体とした数種の皮膚疾患のT細胞サブセットおよびLangerhans細胞についてモノクローナル抗体を用いた免疫組織化学的解析を行った.全身性エリテマトーデスの浸潤単核球の大部分はOKT 3, OKIa l, およびOKT 8 陽性の活性化されたsuppressor/cytotoxic T細胞であったが一方,円板状エリテマトーデス,菌状息肉症(浸潤期),環状肉芽腫症(限局型)および円形脱毛症においてはOKT3, OKIa l,OKT 4 陽性の活性化helper/inducer T細胞が優位であった.深在性エリテマトーデスのT細胞サブセットに関しては一致した所見が得られなかったが同症患者の真皮にみられたリンパ泗胞様構造は免疫組織化学的に正常ヒトリンパ組織と同様の細胞構築を示した.OKT 6 陽性の樹枝状細胞(Langerhans細胞)は,一部の全身性エリテマトーデス患者の表皮内,菌状息肉症の表皮内および真皮内,更にprogressive stage の円形脱毛症の毛包内に多数認められた.このような皮膚組織におけるT細胞サブセットおよびLangerhans細胞の変化は細胞性免疫機構の表現の一つであり,病態解析のみならず臨床上重要な意義を持つものと考える.
著者名
河内山 明
11
1
10-21
DOI
10.11482/KMJ-J11(1)10

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