h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

血小板サポニンテストの基礎的検討

連続平均容積測定装置を用いて,血小板容積(Initial mean particle volume ; I-MPV),サポニン添加後の膨張率(expansion ratio ; ER),低張溶液中での縮小率(Shrinkageratio ; SR)を測定した.血小板容積の測定には3.13%クエン酸ソーダを用いた方がEDTA-3Kよりも再現性がよかった.健康成人(20-35歳,男15人,女15人)のI-MPVは8.1±0.7μ3, ER は1.41±0.07, そしてSRは24±4であった.健康成人30人を含む100例, 112回の測定では血小板数とI-MPV,血小板数とSRそしてI-MPVとERは負の相関があり(p<0.001),血小板数とER, I-MPVとSRの間には正の相関(p<0.05)がみられた.急性期脳血管障害患者では,血小板容積は大で,脳出血例のSR(凝集能)は高値であった.熱傷患者の血小板容積は血小板数の動的変化に伴い変動し,ERとSRも同様に変化した.以上より,血小板容積を測定することは血小板数の測定により各種疾患の病態を把握するのと同様の意義があると思われた.
著者名
武元 良整, 他
11
1
147-152
DOI
10.11482/KMJ-J11(1)147

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