昭和59(1984)年度の川崎医科大学における染色体検査 川崎医科大学中央検査部では,昭和59年7月より染色体の検査を開始し,同年の12月末までに31例の症例を調べた.その結果,染色体異常は8症例にみられ,その内訳は7例が血液疾患に由来し他の1例は46, XX/47, XYYのモザイクを示した症例であった.染色体異常の正しい診断は,臨床側の詳細な観察と検査側の正確な分析とが合致して初めて可能である.川崎医科大学における染色体検査の今後の発展のために,昭和59年度の検査結果をまとめ考察した.