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Online edition:ISSN 2758-089X

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大学病院におけるプライマリ・ケア 二年間のあゆみと今後の展望

総合診療部が昭和56年4月に診療を開始して2年間が経過したのでその診療内容を分析した.まず外来統計ではcommon diseasesとはどういう疾患であるかを検討したところ,上位10位までの総数は全体の50.7%に相当し,全体の90%をカバーするためにはわずか147疾患を知れば良いことがわかった.また第2年度の小規模な外来統計では,心身医学的疾患の頻度は40.7%にも達することがわかった.病棟診療では心身医学的配慮の必要な患者の頻度が非常に高く,60.3%にも達した. 以上の経験を通して,プライマリ・ケアでは,common diseasesとは意外に種類が少ないこと,患者を病める人間としてとらえる全人的医療が不可欠であることを知り得た. 今後の課題としては,プライマリ・ケアの実行と教育とにIiaison psychiaristの参加やチーム医療が必要であること,また今後プライマリ・ケアの領域全体をカバーするための一層の努力が必要であることを述べた.
著者名
津田 司,他
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1
33-39
DOI
10.11482/KMJ-J10(1)33

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