川崎医科大学附属病院における剖検症例の推移 ―過去9年間,1,044例の解析― 開院から1982年までの9年間に本学附属病院・病院病理部で行った剖検例1,044体について,取り扱った症例及びその年次推移を全般的に概観整理した.今回特に検討を加えたのは, (1)年次別,剖検数及び剖検率, (2)剖検数の時期的推移, (3)男女別,年齢分布,(4)臨床各科の剖検依頼率及びその推移, (5)主病診断に関わる臓器, (6)主病疾患,(7)剖検例中の悪性腫癌の頻度, (8)潜伏癌の頻度等である.