h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

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インターフェロンと化学療法剤の併用による培養ヒト悪性腫瘍細胞の増殖抑制効果

種々の化学療法剤の抗腫瘍作用をインターフェロンが増強するかどうかを組織培養法を用いて調べた.用いた細胞はヒト子宮頸癌由来のHeLa細胞,ヒト乳癌由来のMCF-7細胞,正常ヒト線維芽細胞を60Coガンマ線照射で培養内で悪性化したWI-38CT-1細胞である.また,正常ヒト細胞として,正常ヒト胎児肺由来の線維芽細胞(WI-38)を用いた.薬剤の効果は,コロニー形成法で判定した.検討した抗癌剤は,代謝拮抗剤として; cytosinearabinoside (Ara-C), 5-fluorouracil (5-FU), 6-mercaptopurine (6-MP), methotrexate(MTX),抗癌抗生物質として; aclacinomycin (ACM), adriamycin (ADM), actinomycin D, cycloheximide, mitomycin C (MMC), peplomycin (PEP), puromycin,アルキル化剤として; nimustine hydrochloride (ACNU), melphalan,その他の薬剤としてvincristine (VCR), cisplatin (CDDP)などである.インターフェロンはヒト線維芽細胞で産生されたβ型を用いた. HeLa細胞を用いて,インターフェロンとの併用により細胞増殖抑制作用の増強の認められた薬剤は PEP, ACM, ADM, CDDP, 5-FU,ACNUであった.しかし,正常細胞(WI-38)では,インターフェロンとPEPまたは5-FUとの併用効果はなかった.
著者名
山本 省一,他
10
92-99
DOI
10.11482/KMJ-J10(1)92

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