h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

愛人間に同時期に発症した中間細胞型肺小細胞癌

発症の5年前より8年前迄の約3年間愛人関係にあった男女に,同時期に発症した肺小細胞癌の2例を報告した.細胞診,生検,剖検標本の組織学的検索により中間細胞型肺小細胞癌と診断された.腫瘍のdoubling timeや未分化癌の自然経過より計算すると,腫瘍の発生は彼等が交際していた時期にほぼ一致していた.これらの事実は経気道的転移,あるいは同一物質による発癌の可能性を示唆するものであったが,今回それらを明らかにすることはできなかった.抗癌療法の効果や効果判定法についても検討した.
著者名
松島 敏春,他
10
1
105-110
DOI
10.11482/KMJ-J10(1)105

b_download