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Online edition:ISSN 2758-089X

肝シンチグラフィーの有用性と限界

各種肝疾患222例につき,肝シンチグラフィーの有用性を検討し,超音波,CT,血管造影法との比較を行った.肝シンチグラフィーの有所見率は原発性肝癌で93.6 %,正診率は90.9%であり,他の画像診断法よりやや劣っていた.最小肝癌でも1例には肝シンチグラフィーでSOLを検出しえた.肝シンチグラフィーは小病変の検出や質的診断において一定の限界があるものの,病変の大きさ,位置,病変部周囲の肝組織の把握,肝硬変の程度の診断などにおいて他の画像診断法より優れている.
著者名
山本 晋一郎,他
10
2
201-205
DOI
10.11482/KMJ-J10(2)201

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