Holoprosencephalyの神経病理学的研究 ―3剖検例と文献的考察― 全前脳胞症の3剖検例につき,その神経病理学的所見を報告し,合わせて本奇形に関する若干の文献的考察を加えた. 3症例ともに女児であり,生後5カ月までには全例死亡している. 2例については患児の染色体異常((46, XX, 3p+), (47, XX, +13))が確認され,本症の原因であったと考えられた.残る1例も多発奇形を伴っていることから染色体異常によることが推測された.