過去10年間に経験した劇症肝炎14例につき,病因,治療,含併症等の分析を行い,高橋らにより提唱された予後判定の数量化理論を用いて,予後に及ほす諸因子の検討を加えた.予後を左右する主な因子は年齢,性別,昏睡度,総ビリルビン/直接ビリルビン比,DICや消化管出血などの含併症であった.劇症肝炎の管理や治療についての具体的な指針を呈示し集中治療システムHepatic Care Unit (HCU)の設置の必要性を提言した.
著者名
山本 晋一郎, 他
巻
10
号
3
頁
332-338
DOI
10.11482/KMJ-J10(3)332
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