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Online edition:ISSN 2758-089X

川崎医科大学倉敷駅前診療所外来患者の検討

川崎医科大学総合診療部では昭和58年1月,附属病院から6km離れた百貨店6階に外来診療所を開設した.ここでは特定の診療科名を標榜せず乳幼児から老人まで年齢を問わず外科,内科,小児科,整形外科,皮膚科の区別なく全科の診療を行っている.そして乳幼児を含む上気道感染症,上部消化管造影などを必要とする消化器疾患,腰痛・肩こりを含む整形外科疾患,アトピー性皮膚炎・湿疹を含む皮膚科疾患,外傷の処置,高血圧症・糖尿病などの食事療法を含む生活指導を主とするコントロールおよび小児から成人までの心身症の診療ができる医師が必要であることがわかった.しかもcommon diseaseをもって来院した患者について地域・家庭の中での個人の健康管理と疾病の予防に力を注ぐ必要があり,従来の外科医,内科医,小児科医などといわれる医師では十分でなく総合診療医が必要であることが明らかとなった.
著者名
西本 隆重,他
10
4
529-535
DOI
10.11482/KMJ-J10(4)529

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