膵胆道疾患患者41例を含む94例について血清中及び膵液中CA19-9活性を測定した,健常者のCA19-9値は16.6±3.6U/mlであった.膵癌及び胆道癌においては平均1000U/ml以上の値を示し,他の良性疾患においては37U/ml以下にとどまった. PancreozyminSecretin test (PS test)により採取した膵液中のCA19-9活性は健常人あるいは慢性膵炎患者より有意に高値を示した.その排出パターンも慢性膵炎と膵癌では差がみられた.
著者名
古城 研二,他
巻
10
号
4
頁
506-510
DOI
10.11482/KMJ-J10(4)506
川崎医学会は,川崎医科大学ならびに附属病院の教員,レジデント,研修医,大学院生を中心に,医学の研究を奨励し,会員相互の学識を高め,
医学の進歩に貢献することを目的として1975年に設立されました。
本サイトでは,川崎医学会発刊の機関誌(川崎医学会誌/Kawasaki Medical Journalならびに川崎医学会誌―一般教養篇ー)に掲載された論文を紹介し,
本会設立の目的を達成するとともに,広く医学研究に貢献するために開設いたしました。