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Online edition:ISSN 2758-089X

肺拡散能力測定時における装置ならびに washout volumeの影響について

肺拡散能力測定時における装置ならびにwashout volumeの影響について検討した. DLeo値は,同一被検者においてさえも,装置が異なれば,得られた値に有意差が認められた. washout volume 200mlのDLeoは,800mlのDLeoに比し,平均2.7ml/min/mmHg低値となり,washout volume 400mlでは,平均0.9ml/min/mmHg低値をとった.また,肺活量2500ml以下の場合には,washout volumeを1200mlにすれば,平均0.8ml/min/mmHg高値をとった. 以上の結果より,DLcoを評価する際には,装置やwashout volumeにも注意をはらう必要があると考えられた.
著者名
沖本 二郎, 他
9
1
56-60
DOI
10.11482/KMJ-J9(1)56

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