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Online edition:ISSN 2758-089X

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非観血的療法により18カ月以上の生存をみた肺癌患者の背景因子 第2報:昭和53, 54, 55年次症例についての検討

肺癌は,本邦においてなおも著しい増加を続け,予後も治癒切除以外の場合は極めて悪く,まして,症例の半数以上を占める非観血的療法群の2年生存率は8.1%,また5年生存率は2%以下である.:前回の検討で,比較的長期間の生存をうる患者は,老齢者であり,その腫癌が緩徐に増大するという印象をうけた.従って, 1978年より1980年迄に手術をうけなかった患者で, 18カ月以上の生存をした患者の背景因子を検討すると共に,特に年齢因子について再度検討を行った. 1978年1月より1980年12月迄に本院で非観血的療法をうけた94症例のうち, 18カ月以上生存した肺癌患者は17例(18.1%)であった.前回同様,比較的長期間生存する肺癌患者の条件は,臨床病期が早く,治療に反応することであった.しかし,今回は加齢による長期生存の傾向は認められず,一概に老齢者の腫癌は緩徐に増大するとはいえず,年齢因子は予後を左右する大きな因子とはなり得なかった.再度,非観血的療法における背景因子について,考察を加えた.
著者名
矢木 晋, 他
9
3
221-227
DOI
10.11482/KMJ-J9(3)221

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