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Online edition:ISSN 2758-089X

上部消化管出血における緊急内視鏡検査の臨床的検討(第1報)

我々は,過去2年4カ月間(1979.4-1981.7)に急性上部消化管出血126例に対し緊急 内視鏡検査を施行し,これらに臨床的検討を加えた.疾患別頻度は,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,出血性胃炎,食道潰瘍または食道びらん,胃癌の順であった. 出血性胃潰瘍は加齢とともに増加し70歳代で最も多かった.潰瘍の発生部位では,胃体上部が最も多く,やむを得ず施行した手術例では胃体中部が最も多かった. 出血性胃潰瘍の潰瘍底を熊田の分類1)に従い, II-A群およびII-C群は予後不良となるものが多く,厳重な管理が必要である.
著者名
阿部 勝海, 他
9
3
238-245
DOI
10.11482/KMJ-J9(3)238

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