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Online edition:ISSN 2758-089X

当院入院ドック検診受診男性の血圧と栄養素等との関係

昭和52年から55年の間の入院ドック検診受診者のうち 40~69歳の男性465名を対象に血圧と栄養素摂取量等との関係を調べ,次の結果が得られた. 1)随時血圧および近似基礎血圧と肥満度との間に有意の正の相関が認められたが,近似基礎血圧の場合が随時血圧のそれより強かった. 2)蛋白質,鉄,V.Cを除くと栄養素摂取量は我が国の栄養所要量と比べて少なかった. 3)血圧と蛋白質,脂肪 Ca,V.B1,V.B2 の摂取量とに60歳代では負の関係がみられたが,血圧と食塩とには関係がみられなかった. 4)血圧と10栄養素摂取量との重相関係数は有意だったが, 60歳代を除くと肥満度との相関係数より小さかった.以上より60歳代では血圧に栄養素, 40歳代および50歳代では血圧に肥満度の関連が強いことが推定される.
著者名
角南 重夫, 他
9
3
246-253
DOI
10.11482/KMJ-J9(3)246

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