多彩な尿沈査所見が診断につながった急速進行性腎炎症候群のIgA 腎症 IgA 腎症は,世界でよく見られる糸球体腎炎である.臨床症候は,蛋白尿や血症であり,40%が20年で末期腎不全に至る.今回の症例で,以下の2点が示された..半月体形成を伴うIgA 腎症によりRPGN の経過をとること,.一部にRPGN としての経過を取るIgA 腎症の発見に尿所見が有用であること,の2点である.doi:10.11482/KMJ-J42(1)47 (平成28年5月23日受理)