1.培養法の改良は,コラゲナーゼ消化法の最適条件とdifferential sedimentationの考案で間質成分と上皮成分(organoids)を容易に分離することができ,ヒト乳腺上皮細胞培養が可能となった. 2.コンカナバリンA (Con A)凝集反応では Con Aで処理した指示赤血球とsparse-cultureをした細胞とを反応させる方法が最良である. 3. Con A凝集反応は良性乳腺疾患上皮細胞は正常上皮細胞と同じで反応の程度が弱く,一方,乳癌は強く,著しい差をしめした.
著者名
平塚 正弘
巻
8
号
1
頁
11-22
DOI
10.11482/KMJ-J8(1)11
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