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Online edition:ISSN 2758-089X

正常モルモット水晶体におけるNa+, K+及び含水量の加齢変化について

老人性白内障の膜機構解明の一助として,正常モルモット水晶体(50g~900g体重)のNa+, K+量及び,含水量が加齢変化に伴い如何に変動するかについて測定した. Na+, K+の定量はFlame emission photometerで測定した.正常モルモット水晶体のNa+, K+は,如何なる時期においても逆転することはなかった.又,水晶体含水量はNa+と極めて相関した.水晶体含水量については,幼若水晶体ではJuicy lensと呼ばれ,含水量は高値を示したが,約1カ月でNa+, K+含水量は一定値を示した.
著者名
錦織 敏治
8
1
38-41
DOI
10.11482/KMJ-J8(1)38

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