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Online edition:ISSN 2758-089X

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肝・胆道疾患とHDL-cholesterol

Heparin-Ca 法による HDL-Cholesterol (HDL-Ch)値の測定を199例の肝・胆道疾患患者について行なった.正常人97名の平均値は61.89±10.74mg/dlであり,肝・胆道疾患でHDL-Ch値は低値を示し,正常人との間に有意差が(p<0.001)認められた. HDL-Chはビリルビン,LCAT活性値,赤血球最下滲透圧抵抗とよく相関した. HDL-Chは肝実質障害では肝障害の程度と,閉塞性黄疸では黄疸の強さと相関する傾向を示し,肝・胆道疾患の診断に有用であると考えられた.さらに,アガロース・ゲルによる電気泳動法及び,超遠心法により分離したリポ蛋白分画の電顕的観察を行ない,肝・胆道疾患時にはαリポ蛋白バンドの欠如と,HDLの著明な減少が認められた.
著者名
山下 佐知子, 他
8
1
42-51
DOI
10.11482/KMJ-J8(1)42

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