腹式呼吸の即時効果に関する検討 呼吸のリハビリテーションの中心をなす腹式呼吸の即時効果を,慢性閉塞性肺疾患患者15名を対象に検討した. 腹式呼吸を行なうと,一回換気量の増加,呼吸数の減少,肺胞換気量の増加,死腔換気率の低下をみた.また,PaO2は上昇,PaCO2は低下する傾向にあった. 以上の結果より,腹式呼吸は,慢性呼吸不全の患者の治療の1つとして,非常に有用なものであると考えられた.