h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

性腺に対するHuman Chorionic Gonadotropin 集積性の動態に関する研究

Human chorionic gonadotropin (hCG)の性腺集積性に着目しその動態をSprague-Dowley系ラットについて検討し次の結果を得た. 1.全身各臓器の集積を125I-hCG/131I-HSA比により表わし経時的に観察した結果125I-hCGの単位重量当りの集積は,卵巣>腎>尿>精巣となった,また卵巣の集積は投与後2時間から6時間にかけ高値を持続するのに対し,精巣の集積は投与30分より6時間まで漸増したが低値であった. 2. 72時間後の各組織における125I-hCGの残留量は腎が最大であったがその値は0.138土0.013% dose/g of tissueであった. 3. 125I-hCG投与2時間後の投与量に対する各臓器当りの分布量は卵巣2.4%,精巣1.9%,腎12.5%,肝8.1%,肺0.8%,脾0.8%であった. 4.卵巣の集積と性周期の関係については, proestrusが最も高い値を示したが他周期との有意差はなかった. 5.各組織の有効半減期はfast phase 3.0-6.8, slow phase 16.2-30.1時間であった. 6. 125I-hCGに対する性腺内結合部位数は卵巣と精巣では単位重量当り卵巣が精巣の23.8倍であったが性腺全体ではほほ同じとなった. 7. FSH前処理により対照の約4-10倍hCG結合部位が誘導された.
著者名
中山 雅人
8
2
168-178
DOI
10.11482/KMJ-J8(2)168

b_download