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びまん性汎細気管支炎患者における感染時と非感染時の肺機能検査値の変動

びまん性汎細気管支炎患者の感染時並びに非感染時と思われる2時点の肺機能検査値を比較検討した. 対象症例は昭和49年4月より55年6月迄に本科に入院したびまん性汎細気管支炎の8例で,女5例,男3例,年齢は50歳より76歳迄,平均有症状期間は16.5年であった.8例平均で,感染時の喀痰量は102ml/日,ESR 69 (1hr), CRP 2.8(+),有熱者5名であったものが,非感染時には喀痰量53, ESR 35, CRP 0.4(+),有熱者0であった.この2時点での肺機能検査値は, 8例平均で,肺活量が1,617より1.968mlへ, 1秒量が622より812mlへ,気道抵抗は8.6より5.5cmH20/L/secへ,PaO2も56.2より67.4mmHg.へと,各々22%, 31%, 36%, 20%の改善を示していた.すなわち,非感染時には感染時よりも肺機能は改善しており,これが患者の呼吸困難の改善と結びついているので,これらの患者の気道感染を治療することは極めて有用である.
著者名
松島 敏春, 他
7
1
33-37
DOI
10.11482/KMJ-J7(1)33

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