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十二指腸憩室穿孔例

十二指腸憩室の穿孔例の報告は文献上比較的稀なものであるが,我々は最近十二指腸憩室の穿孔例を経験した. 症例は63歳の家婦で,腹部の激痛を訴えて来院した.理学的所見では右上腹部の筋性防禦を認め,末梢血検査で白血球数16,100(多核白血球95%)であったため緊急手術を施行した. 憩室は十二指腸下行部外側にみられ,穿孔をともなっていた.手術は憩室切除術を行ない,術後経過は良好で入院18日目に軽快退院した. 十二指腸憩室が穿孔した場合の死亡率はかなり高いため,穿孔の危険のある巨大な憩室に対しては予防的に外科的切除を考慮する必要がある.
著者名
藤田 渉, 他
7
2
164-168
DOI
10.11482/KMJ-J7(2)164

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