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小児中枢神経疾患の頭部CTに関する研究 第1編 小児の正常頭部CT所見

頭部CT検査を行なった一般患児の中で,臨床所見上もCT所見上も頭部に器質的な疾患がないと判断できた282名のCT像を研究対象として,正常頭部のCT所見の年齢別基準を作製しようと試み,以下の結果を得た.1) bifrontal CVI, bicaudate CVIは共に1歳代, 1歳未満がやや大きく, 2歳以降はほほ一定の値であった.2)第3脳室の最大幅は各年齢を通じて0.9~6.0mmであったが, 1歳代では他の年齢群よりやや大きい傾向を示した.3)大脳縦裂は2歳未満では全例に認められたが,その最大幅はいずれも7.5mm以下であり, 6歳以上では3.2mm以下であった.4)大脳溝の最大幅はすべて7.5mm以下であったが, 2歳以上では3.2mm以下となり, 11歳以上では全例認められなかった.5)シルビウス裂溝は2歳未満では全例に認められ,最大幅は7.5mmであったが, 4歳以上では5.0mm以下, 10歳以上では1.4mm以下となった.6)前頭部のくも膜下腔は1歳未満では全例に認められ,最大幅は9.0mmであったが,6歳以上では全例認められなかった.
著者名
熊埜御堂 義昭
6
3
155-163
DOI
10.11482/KMJ-J6(3)155

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