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Online edition:ISSN 2758-089X

痙攣性疾患患児における抗てんかん剤血中濃度に関する研究

抗てんかん剤服用中のてんかん患者について, EMIT法により Phenobarbital (以下PBと略す), Phenytoin (PHTと略す), Primidone (PRMと略す), Ethosuximide(ESMと略す), Carbamazepine (CBZと略す)の5種類の抗てんかん剤の血中濃度を測定し,その日内変動を検討し,次の結果を得た.1. PBの血中濃度の日内変動は12例中の10例において極めて少なく,血中濃度は安定しており, 2例においては±15~30% の変動を認めた.2. PHTの血中濃度の日内変動は12例中の9例において可成り大きかった.3. PRMの血中濃度の日内変動は9例中の8例において可成り大きく,ばらつきがみられた.4. CBZの血中濃度の日内変動は6例全例において大きかったが,朝服薬2~3時間後に,血中濃度が最高に達する傾向を認めた.5. ESMの血中濃度の日内変動は4例ともに僅少で,血中濃度は安定していた.
著者名
中村 誠
6
4
217-225
DOI
10.11482/KMJ-J6(4)217

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