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Online edition:ISSN 2758-089X

Varicella-Zoster Virus (VZV)の増殖に関する研究

Varicella-zoster virus (VZV)の感染実験に用いる宿主について検討する目的で実験を行ない次のような結果を得た.1.ヒト胎児皮膚筋由来の線維芽細胞(HEF)はヒト胎児肺線維芽細胞(HEL)よりVZVに対する感受性が高い.2. HEFは初代細胞系であり,老化は不可避である.このHEFの植継ぎ回数を抑制して,長期維持培養を行ない,老化までの期間を延長させることに成功した.増殖用培地として10%ウシ胎児血清を加えたEagle's minimum essential medium (MEM),維持培地として2%仔ウシ血清を加えたMEMを用いた.植継ぎ2週後に増殖用培地から維持培地に換えて,以後3~4週ごとに培地交換を行なった.その結果HEFの細胞シートは1回の植継ぎで11カ月にわたって維持できた.3.本法は細胞の早急な実験への供給を可能にし,長期保存法として有用な方法であることが判った.
著者名
別所 敞子
6
1.2
01-12
DOI
10.11482/KMJ-J6(1.2)1

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