Macroamylasemiaの1例と本邦例の文献的考察 症例は46歳の男性で, 1977年より当科にて肝硬変症の診断のもとに入退院をくり返していた.血清amylaseが持続的に高値を示し, amylase clearanceが異常低値を示したためmacroamylasemiaを疑い検索した.このmacroamylasemiaはSephadex G-200によるcolumn chromatographyにて,その分子量は7Sと19Sの間にあり, IgA,Kと結合していた.我々の症例を含めた,本邦例51例につき文献的考察を加えて報告した.