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Online edition:ISSN 2758-089X

原発性肺リンパ肉腫の手術治験例

肺原発性腫瘍の大部分は悪性で,そのほとんどは肺癌である.原発性肺肉腫の発生はきわめて稀で,なかでも原発性肺リンパ肉腫の報告は少なく,著者らが文献上調べた範囲では,本邦では現在までに僅か9例しか認められていない.著者らは46歳の男性で,慢性閉塞性肺炎の診断のもとに,右中下葉切除を行なったが,組織学的に原発性肺リンパ肉腫であった1例を経験した.本症例は郭清リンパ節に転移を認めず,全身スキャノグラム,諸検査でも肺以外に病巣を認めず,術後3年を経過した現在,外来でのfollow upでも全く健康で,転移,再発を認めていない.本症例は原発性肺リンパ肉腫としては本邦における10例目である.原発性肺リンパ肉腫の臨床的特異性などについて述べ,文献的考察を加えて報告した.
著者名
勝村 達喜, 他
6
1.2
60-66
DOI
10.11482/KMJ-J6(1.2)60

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